「命は平等」。誰にでも公平に寄り添う病院です。
みどり病院が産声をあげたのは、1978年の頃。当時はまだ、19床の小さな診療所としての出発でした。「慣れ親しんだこの街で、健康で安心して住み続けたい」そうした地域のみなさまにお力をお借りしながら、その数年後には今の「みどり病院」が開設されました。私が入職したのは、それから間もなくのこと。縁のある岐阜で、地域に根差した医療を実践したいと飛び込み、日々研鑽を重ね今日に至ります。
30年以上の月日をみどり病院と共に歩んでまいりましたが、一人ひとりの患者さまに全力を尽くす向き合い方は、何一つ変わることはありません。
それというのも、私たちの根底にあるのは、すべての人に開かれた医療の実践。「無差別・平等の医療と福祉」を方針に掲げる全日本民主医療機関連合会(民医連)の一員として、地域医療充実のために日々奔走しています。その一環として、入院時の差額ベッド代はいただかず、無料定額診療にも対応するなど、命をお金で区別しない活動を続けています。
患者さま中心の地域医療をチームで実践。
そうしたお付き合いを続けるうちに、地域における家庭医としての役割が私たちのあるべき姿として確立されてきました。私たちの専門領域は診療科目ではなく、一人ひとりの地域のみなさま。医師は治療に関する知識のみならず、その方に応じたご提案ができるよう介護保険制度などの把握にも努め、患者さまにも「あなたに関する専門医です」とお伝えしています。プライマリ・ケアの視点で、総合的にお話を伺い、より専門的医療を受ける必要があれば連携する適切な医療機関をご紹介します。手術や入院など然るべき処置が終わればまた私たちのもとに通っていただくという関係性ができておりますので、患者さまやそのご家族とは、ライフステージに沿って何年も、何十年も、お付き合いは続いていきます。
一次・二次救急から慢性疾患管理、在宅医療まで。患者さまの心理社会的背景にも考慮した上で、総合的なケアを続けていくには、医療・介護・福祉、各方面からの知見が欠かせません。私たちがどこよりもチーム医療を大切に考えているのは、そうした理由から。それぞれの立場から、目の前の患者さまに何ができるか意見を交わし、知恵を絞って力を尽くします。
また、みどり病院内だけではなく、近隣にも運営母体である岐阜勤労者医療協会の診療所、介護保険相談センター、介護施設といった関連事業所もあり、盤石な体制で地域のみなさまの健康に寄与しています。
私たちの在り方に共感し、一緒に前進していける方をお迎えしたい。
みどり病院がある岐阜市東部は、市内でも特に高齢化が進んでおり、65歳以上の住民が約40%を占めます。長年にわたって地域と共に歩んできたみどり病院には、親子3世代に渡りお付き合いが続く患者さまも多数いらっしゃいます。しかしその一方で、独居問題や認知症など、高齢化社会を取り巻く課題が数多く存在しているのも事実です。
地域医療を守る私たちは、これからも、もっと自分たちにできること増やして、変わらず地域に寄り添う医療を続けていきます。そのためにも、何よりも私たちの考え方や在り方に共感してくださる方をお迎えしたいと考えております。課題解決に向けて、共に力を惜しまず向き合える仲間を心からお待ちしております。