みどり病院の魅力をより深く、広く理解いただくために、様々なトピックス情報をご紹介します。
<チーム医療の連携>
チーム医療を発揮して医療の質を向上させるために、合同カンファレンスを定期的に行っています。事務を含む全科、全部署が一堂に会し、それぞれの専門的な視点から課題を検討。全員でより良い対策を考えます。
週に1度、気になる患者さまをお一人リストアップして対策を練る場(ケースカンファレンス)も行っています。ここでも、チーム医療だからこそ解決に繋がるケースは少なくありません。栄養サポートチーム(NST)の意見をもとに栄養素の配分を見直し、改善に向かわれたといった事例も多数。治療に関する内容のみならず、お支払いに関する提言やご自宅での生活に関するケアなどにも話題は広がり、より踏み込んだサポートを実現しています。
<職員全員が運営主体者です>
全員が主体性を持って能動的に取り組むみどり病院では、経営方針・運営方針に関する意思決定も単なるトップダウンではなく、双方向に意見交換をしながら進めています。基本理念に基づき、話し合いの場を持ちながら一つひとつを決めていきます。2024年春に開設予定の新病院建設も同様に、設計段階よりみんなで意見を交わしながら、現在徐々に構想を形にしているところです。
<地域との接点>
みどり病院の前身は「いつでも診てもらえる診療所がほしい」という地域のみなさまによる出資をもとに設立されました。今でも、理事の半数に地域の方々をお迎えし、当初の想いを受け継ぎながら、患者さまの視点にたった運営を続けています。
地域の身近な存在としての支援活動にも余念はありません。看護師、医療ソーシャルワーカー、生活相談員が相談窓口にたつ地域連携室では、「よろず相談室」という名前の通り、医療・介護のどんなご相談にもお応えします。入退院、在宅医療、健康保険や費用控除といった、すぐに解決したいことから雇用情勢の変化による今後の生活相談まで、患者さまやご家族と一緒に考え、最良の方法を見つけていきます。
また、病棟では2020年12月に地域包括ケア病床を18床開設。国から許可を受けた「在宅復帰支援の為の病床」として、在宅や施設での療養に向けたリハビリや医療支援を行っています。
その他、各種ステージやゲームが盛りだくさんのイベント「みどり健康まつり」も毎年大好評で、地域の方々との大事な交流の場となっています。
<地域の医療人育成>
みどり病院は、協力型臨床研修病院、総合診療専門研修施設として医療人材の育成にも寄与しています。総合診療専門医研修では往診・外来・入院の主治医として地域医療を学び、社会的困難を抱える患者さまをチームで解決する場にも携わっていきます。研修は、医師としての診療スタイルのベースをつくる期間。地域医療の本質を知ってほしいため、私たちはあえて実践ありきで詰め込むような学び方は行いません。まずは1名、入院患者さまを担当し、考え方や診察の仕方、ご家族との話し方などをしっかり理解してから担当を増やしていきます。同様の考え方で、救急対応や当直も2~3年目に順を追って対応できる体制です。
地域の教育機関とも密接な関係を築いており、医学部学生の模擬面接を当院の医師が行っているほか、高校生向けの取り組みも行っています。診察、胃カメラの見学、看護師の手伝いなどが経験できる、医師1日体験は毎回20~30名、看護師1日体験は毎回100名を超える学生さんが参加する人気の企画となっています。
<若手職員の活動>
若手職員同士が「遊び+学習」を通して交流できる場として、20~30代の方々を中心とした「全国青年ジャンボリー」があります。民医連に加入する若手職員が2年に1度全国から集まり、自分たちで様々な企画を開催。外部の講師を招いた勉強会や、各病院での仕事の雰囲気や困っていることなど本音で語り合い、社会における医療・介護を担う一員であることの自覚や、仲間同士の絆を育みます。2019年には岐阜県で開催され、みどり病院から参加している5名が催し内容の企画・実行を担当。上記の学びの時間の他、開催県の良さを知るためのフィールドワークの行先などもみんなで考え、全国800人の参加者に楽しんでいただきました。ここでできた仲間たちとの関係は続き、モチベーション高く仕事を続けられる理由のひとつにもなっています。
病院内のジャンボリー活動としては月1回話し合いの場があります。活動資金を捻出するために「みんなで親子丼を販売して病院内の職員さんに販売しよう」といった取り組みも自分たちで考えて実行しました。